腸内環境とダイエット効果
2023/11/03
トレーナーの太田です。
一見、腸内環境とダイエットは、あまり関係がなさそうですが、腸内環境を整えることは、ダイエットに大きなメリットをもたらします。そこで今回は、腸内環境を整えてダイエットを成功させる方法についてお伝えしていきます。
腸内環境というのは、善玉菌と悪玉菌というものが、およそ2：1の割合で善玉菌の方が多く存在し、日和見菌という、善玉、悪玉の２つの優勢な方に変化する菌が存在します。これらの3つの菌で腸内環境は成り立っています。
今回のダイエットというのは、体重を減らす、健康的に痩せていくという意味合いでお伝えしますが、では何故、腸内の環境というものが、健康的に痩せていくという効果に影響してくるのかお伝えします。
1,小腸からの吸収
ダイエット効果を出していくために、何が必要かということですが、根底として、カロリーの少ない物を摂る、栄養価の高い物を摂るなど、様々な意見があると思いますが、
栄養がある、という言葉の定義は、摂取、消化、吸収、代謝がスムーズに行われることで、摂取は自ら食べるという行為はできますが、消化、吸収、代謝、この3つをもたらすためには、腸内環境が良くないと何もできません。
何故かというと、食べた物は咀嚼や胃での分解などの消化の過程を経て、栄養を吸収するために、主に小腸の働きがなければ、吸収というものは行われません。そこから吸収された栄養が、身体の中で代謝されるには、肝臓などの臓器やミトコンドリアなどの活性化がどれだけ行われていかかということで決まってきます。
ということは、1番のメインである、小腸からの吸収という部分がスムーズに行われていなければ、どういうことが起こるのかというと、
例えば、お肉で表すと、人間は肉食動物に比べて腸が長いので、腸の中に食べた物が残存している期間が長くなります。所謂、消化に悪い肉類や消化吸収に時間のかかる飽和脂肪酸などを大量に摂取していると、腸の中で期間、肉や油が常にある状態になります。
こうした、腸の中に常に物がある状態でイメージしやすい物が、便秘だと思います。大腸だと食物繊維が発酵して便として排出されます。腸の中で発酵が行われ、腸の中を酸性の状態で保つことが本来望ましいですが、腸の中に長期間、残存物があると腸の中はアルカリ性に傾いてしまいます。
アルカリ性になると、食物繊維の発酵といった腸の中で行われてほしい機能ができなくなります。発酵が行われないと、腸の中の残存物は腐敗していきます。消化、吸収できない物は、腐敗してアンモニアとなります。それが、結果として、腸に負担をかけ、炎症を引き起こすことになります。
2,リーキーガット
肉類などと同様に、小麦粉や乳製品も腸の炎症を起こしやすい、グルテン、カゼインといった成分を含んでいます。腸の炎症を起こしやすい物を大量に摂取してしまうと、腸の表面にある絨毛という、栄養の吸収や有害物質をブロックしてくれる器官が機能をしてくれなくなります。
絨毛が機能しないことで、リーキーガット症候群という問題なら発生してしまいます。リーキーガット症候群が起きてしまうと、今まで絨毛がブロックしていたアレルギー物質も体内に吸収してしまい、アレルギー反応が起きやすくなってしまいます。
アレルギー反応の他にも、リーキーガットが起こると、正しい栄養素が正しい分だけ吸収されなくなります。高分子の状態で体内に栄養素が吸収されてしまうので、代謝効率も悪くなります。つまり、エネルギーとして吸収し、代謝として発揮するには、低分子化され、いいものだけを吸収するといった状況が行わなければ、身体の中で、その後の代謝にも使うことはできなくなってしまいます。
腸内環境をいい状態に保っていなければ、消化、吸収、代謝というものがスムーズに行われなくなります。では、これが何故ダイエットに関係するかというと、ダイエットしていると栄養失調は起こりやすいです。腸内環境がよい状態を保っていれば、限りなくいい栄養素を、いい状態で吸収することができるので、身体の代謝効率やエネルギー効率を落とすことが少なくなり、結果として、ダイエットもスムーズに行われやすくなります。
腸内環境が悪くなるということは、栄養素、エネルギーの吸収がスムーズにできないので、その後の代謝も行われません。つまり、摂取した栄養素が多く余ることになるので、余った栄養素、エネルギー源は、皮下脂肪、内臓脂肪とし身体に蓄積します。結果、太ってしまうのです。
腸内環境を良くする物を食べるより、まずは腸内環境を悪くする物を排除する、このことから始めるだけでも見た目は変わってきますので、皆さん実践してみてください。
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